子どもが全然言うことを聞かない!子育てのイライラが止まらないあなたに現役保育士からアドバイス

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子どもが全然言うことを聞かない!!子育てのイライラが止まらないあなたに現役保育士からアドバイス

子どもがする「またか」にイライラしてしまっていませんか?

・朝の忙しい時間になかなか着替えてくれない。

・ご飯、お茶をこぼす。

・一生懸命作ったご飯を食べてくれない。

・おもちゃを散らかす。そして片付けない。

・さわって欲しくないものに限って触ろうとする。etc…

考えるといくらでも出てきますね。

イライラしている時は子どもに対しての「またか」という怒りの感情が、

少し時間が経つと自分に対しての「またイライラしちゃった」という後悔の感情が。

誰だって楽しく子育てがしたい。けど思うようにいかないからイライラする。

そのイライラには、

「理想と現実のギャップ」「子どもの思いと大人の思いのギャップ」がつきものです。

そのギャップ知り、イライラを客観視できるだけで、子育てのイライラはかなり軽減されます。

今回は、ギャップの要因の1つ、

「子どもの思い」について、保育士としての観点から見つめてみようと思います。

そしてそれが、イライラを客観視する手助けとなれば幸いです。

大丈夫、同じ思いを抱えている人はあなた一人じゃありません。

大丈夫、イライラするのはあなたが人としての暖かさを持っているからです。

大丈夫、お子さんはあなたのことが大好きです。

「子育てにイライラしない方法~子どもの思いを知る~」

子どもって、大人の思うように動いてくれませんよね。

「ご飯を食べて欲しいだけなのに」

「着替えて欲しいだけなのに」

どうして思い通りに動いてくれないのでしょう?

「なんで◯◯なのよ!」と思っているのに、

イライラしている時は冷静には見つめられません。

こうして私の書いた文章を読んでくださっている今なら、

冷静に考えられそうじゃないですか?

冷静な時のそういう時間が何より大切です。

思うように動いてくれない時の子どもの訴えは大きくわけて2点。すなわち、

①「◯◯をしたくないから」

②「◯◯がしたいから」

①「◯◯をしたくないから」

例をあげると「早く着替えなさい!」「いや!」というやりとり。

俗に言う反抗期というやつです。

反抗期、魔の2歳児と言う言葉。親としては「ついにきたか・・・」と思わされる、

子育てがしづらい時期の代名詞ですね(笑)

反抗期には一時反抗期(幼少期)と二次反抗期(青年期)がありますが、

ここでは一時反抗期についてのお話をします。

一時反抗期は大体2~3歳くらいに多いのですが、

「おもちゃ片付けてね」「いや!」

「ご飯食べようね」「いや!」

何を言っても「いや!」

返事としてとりあえず「いや!」

はぁ。。。ため息が出ますね(笑)

ただこの「いや!」は、発達という視点で見ると

非常に重要なターニングポイント。

今まで親の言うことに反抗しなかったのは、自分の思いがなかったから。

言い換えると、「人生で始めて自分の思いが出てきた」

という記念すべき現象なのです。

自分の思いと言っても、「明確に◯◯がしたい」というわけではなく、

何となく言われたことに対して反発したいという感じです。

その証拠に、

「おもちゃ片付けようね」「いや!」

「そっか~。じゃあお家(おもちゃ箱)に返してあげよっか」「うん!」

何てやりとりが成立します。(もちろん毎回上手くはいきませんが 笑)

とにかく「いや!」はとりあえずの自己主張。

すべきことはすると教えるのも大切ですが、

それよりもしっかり「いや!」といえることが大切です。

しつけは最低限「命に関わる危険なことはしない」「人のいやがることはしない」くらいで、

それ以上のことはもっと後でいいんです。

焦らなくても大丈夫。

存分に「いや!」と言わせてもらえた子は、とっても素直で優しい子に育ちます。

ちなみに、、、

私の勤めている保育園では、「イヤと言える子」を理想の子ども像として掲げています。

②「◯◯がしたいから」

例をあげるなら、

「お母さんはご飯だから片付けなさいって言うけど、僕はまだ遊びたいの!」というやつです。

まず大前提として、本来子どもは好奇心の塊です。

「やってみたい」と思ったら、ご飯どころではありませんし、着替えている場合ではありません。

「もっと遊びたい」「クローゼットの服を引っ張り出してみたい」、、、。

冷静に考えると、「やってみたい」と思える気持ちって、素敵じゃないですか?

ただ、もちろん子どもの好奇心に全部応えられるわけがありません。

無理なときは無理でいいんです。

それを知ることも、子どもの成長です。

大切なのは「出来るとき」と「出来ないとき」どちらも経験すること。

その経験の積み重ねの中で、

「無理なときもあるけど、出来るときはわがままを聞いてもらえる」

という見通しが持てるようになります

その見通しが持てるようになると、

「やってみたいけど今はこっちが優先」という感覚が身に付いていきます。

今は、好奇心が先行する時期だということですね。

まとめ

大人のいうことをよく聞く「いい子」。

それを突き詰めていくと

「大人の言われた通りにする子」

「自分で考えられない子」

「やりたいという意欲を持てない子」に繋がります。

やや極端かもしれませんが、両極端に見える

「好奇心のあまり言うことを聞かない子」と「大人の言うことをよく聞く子」

その境目に明確な線引きはありません。

保育士としては、大人の言うことを聞くことより、

いろんなことに意欲的で、自分の思いを表現できる姿を大切にしたいですね!

ただ、こっちの方が大人は疲れます。

子どもがわがままを言える環境を作れているあなたは、素晴らしい!!

イライラするときがあって当然。

自分に拍手を送ってあげてください。