手作りパンの塩入れ忘れ!パンはちゃんと焼けるの?アレンジ方法3つ!
パンを作っているとたまにやってしまう、塩の入れ忘れ。
たったの数グラムだし、そんなに影響ないかしら・・・。
いえいえ、パンにとって塩はとっても大事な存在なんです。
今回はパンにおける塩の役割と、入れ忘れてしまったときのアレンジ方法をご紹介します。
塩を入れ忘れたときのパンへの影響
パン作りで塩を入れ忘れると、主に次のような影響があります。
①発酵しすぎる
塩には発酵を抑制する働きがあります。
塩が入らないことでよく膨らむというと聞こえはいいのですが、
イースト菌がどんどん発酵を進めてしまうので、いつもと同じ発酵時間なのにぶくぶくに膨れてしまったり、
ひどいときは膨らみすぎてしぼんでしまったという残念な結果になりかねません。
また勢いよくイースト菌が働くということは、早く働きを終えてしまうという短所も持ち合わせています。
一次発酵で過発酵になると、二次発酵や焼成までイースト菌のスタミナがもたず、ふんわりと焼き上げることができません。
②色づきが悪い・甘みが弱い
無塩のパン生地はイースト菌の働きが強まるため、イースト菌のえさとなる糖分がどんどん使われ、
いつもと同じ量の砂糖を加えても甘みが弱くなります。
また焼き色に貢献する糖分が減ることになるので、パンの焼き色が薄くなってしまいます。
③おいしくない!
なんといっても塩入れ忘れの困ったところは味です。
甘いあんこには必ず塩が入るように、人間の味覚には甘い・しょっぱいのバランスが重要です。
砂糖だけではいまひとつ味のハッキリしない、ぼやけたパンになってしまいます。
塩入れ忘れのパンのアレンジ方法3つ!
パン作りの途中で塩の入れ忘れに気づいたときは、挽回のチャンスありです!
成形のときに工夫しましょう。トップにマヨネーズやバターを乗せるだけで、パンに塩味がプラスされます。
また最近流行りのおいしい塩をちょっとだけ乗せる『塩パン風』もオシャレに焼き上がりますよ。
塩入れ忘れに気づいたのが焼いた後でもあきらめないで!
おいしく食べられるようアレンジしましょう。
おすすめはピザトースト。ピザソースとチーズの塩分で無味のパンをカバーできます。
膨らみが悪いときや目が粗いときなども、
薄切りにして、一度焼いてからトッピングすればあまり目立たなくなるので、パンのレスキューにはもってこいです。
おいしくないパンで他の料理を作るのはちょっとという方は、
思いきってパン粉にしてみてはいかがでしょう。
具入りだとパン粉にはできませんが、
塩入れ忘れに気づいた時点でなるべくシンプルに焼き上げて、
パンをちぎりながらミキサーやフードプロセッサーに入れるだけで、
あっという間にパン粉を作ることができます。
できたパン粉は、フリーザーバッグに入れて冷凍保存してください。
手作りのパン粉は市販品に比べて甘みがあり、ちょっとした焼き料理に使ってもおいしいアクセントになってくれます。
まとめ
たった数グラムの塩なのに、その役割は絶大です。
入れ忘れたとしてもあきらめるのはまだ早い!
最後までおいしく食べきりましょう♪