お盆の起源や由来とは?学校で教えてくれない盂蘭盆経とやること5つをわかりやすく解説!
お盆の起源や由来を知っていますか?
学校でも教えてくれないし、
自分から進んで知ろうとしないとわかりませんので
なかなか説明できませんよね。
結論から言うと、
お盆の起源は盂蘭盆経(うらぼんきょう)というお経であり、
その中に出てくる盂蘭盆(うらぼん)という言葉が由来となります。
なんだか難しそうな予感がしますね…。
この記事では、日本人なら知っておきたい
お盆の起源や由来とお盆のうちにすることを
わかりやすく説明していきたいと思います。
お盆の起源や由来について楽々理解!
先ほど述べました通り、
お盆には盂蘭盆経というお経が深くかかわっています。
その内容を説明していきますね。
仏教の生みの親である釈迦の弟子に、目連さんという人がいました。
この目連さんが、神通力という力を使って亡くなった母の様子を見てみました。
そこでわかったのですが、
なんと母は「餓鬼」の世界というとても苦しい場所にいたのです。
そこで目連さんは母を救うためにはどうすればいいのか、
師匠の釈迦に相談したのです。
すると釈迦は、僧侶たちの修行の反省会が行われる7月15日に
飲み物や食べ物をお盆に盛って捧げる、いわゆる「供養」をしなさいと伝えました。
そうして徳を積むことで、先祖が苦しみから解放されるというのです。
目連さんは教えの通りに行動し無事に母を救うことができた、とのことです。
これが盂蘭盆経のざっくりとした説明になります。
これが日本に伝わり、日本に根付くご先祖様を弔う文化と混ざることで、
現在の先祖を供養するお盆が誕生したのです。
この盂蘭盆という言葉は私たちの知るお盆と同じ意味です。
ちなみに7月15日は旧暦で、
現在はその日に近い8月13日~8月16日をお盆とするのが一般的です。
これが由来と起源です。
結局お盆って何するの?知っておきたいやること5つ!
先ほどまでは、お盆の起源や由来について説明してきました。
ここまできたら、お盆では何をすべきなのか
そもそも現在のお盆は何なのかについても押さえておきましょう。
まずは現在のお盆についてです。
起源となった盂蘭盆経では
「飲食をお盆に盛って供養することで徳を積み母を苦しみから解放する」というものでした。
しかし現在のお盆は大きく変化していて、
「ご先祖様の霊自体を家に迎えて供養する」というものになっています。
お盆には、ご先祖様が浄土から帰ってくるとされているので
お家で一緒に過ごそうという感じですね。
次は、そんなご先祖様を迎えるためには何をすべきなのかこれを説明していきます。
- お墓の掃除
8月12日までにお墓を掃除をします。
8月13日にご先祖様が帰ってくるとされているので、
その前日までにはお墓をきれいにして、気持ちよく向かい入れましょう!
- お墓参り
帰ってきたご先祖様を向かいに行くという意味があります。
これは8月13日に行くのが一般的だそうです。
- 迎え火
浄土から帰ってくるご先祖様が迷わず家に来れるように、玄関などに迎え火を設置します。
迎え火とは、様々なものがありますが
オガラというものを小さく切って焙烙(ほうろく)という器に入れ火をつけたものが一般的です。
※ 迎え火を置くときは、くれぐれも火事には気を付けてください。
- お供え
精霊棚や仏壇にお供え物をします。
お供え物はご先祖様へ感謝を伝えるものやご先祖様が好きだったものなどを備えます。
- 送り火
8月16日はお盆の最終日となります。
この日にご先祖様は浄土へと帰っていくので、
それを見送るために送り火を設置します。
迎え火と同じように行えば大丈夫です。
まとめ
お盆とその由来についてまとめると
- お盆の起源や由来は盂蘭盆経というお経に深くかかわっている。
- 盂蘭盆経の内容と日本独自の考えが混ざって現在のお盆が生まれた。
- お盆に帰ってくるご先祖様を迎えるためにいくつかやるべきことがある。
というようになります。
いざお盆について調べてみると、
こんなに面白い話があるなんて驚きですね!
お盆でやるべきことについていろいろ書きましたが、
大切なのは、ご先祖様を思って何かをすることでしょう。
自分のご先祖様を忘れてしまうことが一番悲しいことですので
その人のことを思って何かする、このこと自体に意味があるのだと思います。